ナイフを語るとき「ラブレス以前」とか「ラブレス以後」という区切り方がされる。
ラブレスが成したこと、とは?
- 最初に、サブ・ヒルトをモダン・ファイティングナイフに装着した。
- 最初に、フル・テーパード・タング・ナイフを作り出した。
- 最初に、ブラス・ラップ(防食の目的で、タング部分を真鍮で覆う方法を確立)の近代的なハンドルデザインを導入した。
- 最初に、ウエットフォーム(革を濡らして型をつけシースを作る方法)で、ポーチ型シースを作り出した。
- 最初に、ステンレス鋼をカスタムナイフの世界に紹介した。
- 最初に、ラブレスボルトと呼ばれるハンドル材締め付けボルトを考案し、量産の考え方と方法をカスタムナイフの世界に導入した。
- ラブレスシステムとも呼ばれ、高品質なナイフを量産できるシステムを導入した。
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ラブレスは、以上のようなことを、「最初に」ナイフの世界に持ちこみました。
さらに加えなければならない偉業は |
- アメリカ・カスタム・ナイフギルド(AKG)の設立に尽力。
- ジャパン・ナイフ・ギルド(JKG)の設立に尽力。初代会長で、現在は名誉会長をつとめる。
- ストック&リムーバル法(削り出し方法)を確立し、それまでは鍛冶職人の世界にあったナイフメーキングを、趣味として、誰でも楽しめる世界にした。
- 技術を誰にでも開放し、「技は盗め」的な旧弊を排除し、カスタムナイフ・メーキングの裾野を拡大した。
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